2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

うつにっき

本を読むことは特に偉いことでもない。ただの娯楽である。少なくとも私にとってはそうである。ただ、参入障壁が少しだけ高いというのはわからなくもない。長い文章を読み続けるのは時間コストを払わなければならないし、その長い期間の大部分で面白いと思わ…

グルグル回る

円城塔の『文字渦』を今読んでいる。少しずつしか進まないし、もう3周くらいしないときちんとまとまった感想は書けなさそう。ただ、円城塔作品に共通するテーマのことは少し考えていたので、忘れないうちに書き留めておく。被創造物と創造者が互いを変更し合…

全レス100人組手

note.mu人間の対話って結構パターンが決まっているんだなあと思いながら読んだ。これ、コミュニケーションの練習になるのでは。こんなにリプライが付くような面白い話できないけれど。

ミカるんX

特撮、宇宙、哲学、SF、格闘技、そしておっぱい。作者が好きなものをすべて詰め込みました……という漫画。大ぼらをしれっとした顔で語り、力技ですべてを抑え込む。筋立て自体は特撮モノの定番に則っているので割とシンプルなのが、「この人わかってるなあ」…

たとえ話

昔から百科事典の神話や宗教関係の項目を読むのが好きだ。原典は大体翻訳が変だし長いけれど、百科事典の項目からパッチワークした勝手な話を考えるのは面白い。今日はこれを読んでいた。イエス・キリストのたとえ話 - Wikipediaイエスもブッダも、たとえ話…

その可能性はすでに考えた

読んでいる本があまりに狭い。もっと面白い本がいっぱいあるんだろうけれど、お金を出そうとすると手が止まってしまう。貧乏性だ。おかげで地方書店の本棚に並ぶようなメジャー本ばかり読んでしまう……(近所に古本屋がないので)。いや、面白いんだけれどね…

松茸の味お吸い物ご飯はうまい

以上です。エリンギと一緒に炊き込んでみんなを騙そう。 追記:これ有名なんですね……ドヤ顔で語ってしまった。

流れよわが涙、と警官は言った

本についての文章を書くとどうしても紹介文になってしまう。どうせ誰も読んでいないのだから、自分用の感想メモみたいなものでもいいのだろう。まあ、文章のリハビリがメインなので、紹介文という枠があったほうがやりやすいのかもしれない。複数の本を同時…

髪禍

僕たちはいつも適当に身体を操った気になっているけれど、人体ってよく見ると結構気持ち悪い。肌をじーっと見ていると毛穴がみっちりしているし、爪を切った後透かしてみれば変な波模様が見える。人体を客体化することによって見える気味の悪さは、ホラーの…

はじめてわかる国語

清水義範の『国語入試問題必勝法』を読んでいたのだけれど、ああいう「答え合わせをしない皮肉(っぽいギャグ)」って最近見なくなった気がする。皮肉が意図するところを説明せずに終わる。じゃあ昔は多かったのか、という統計があるわけではないので、あく…

FLIP-FLAP

鬱々と過ごしてしまった。人生を進めるような行動は一切していない。俺は芋虫……。kindle unlimitedに入っている漫画をいろいろ漁っていたところ、とよ田みのるの『友達100人できるかな』を発見。以前紙の本を持っていたのだけれど人にあげてしまったので、久…

鬱が来た

毎日抑うつを繰り返しているようなものだけど、今日は人前で泣いてしまった。危ない。 ブログ書いているとどつぼにはまりそうなのでやめとこ。

カメラを止めるな!

見てきた。 お盆ラストの日曜日とあって、映画館は満員。出遅れたので仕方なくかなり前の方の席を取って見たら酔った。手持ちで取ってる画面はぐわんぐわんして、焦点が甘め(多分わざとやってるところがある)なので輪郭がぼけて残像がよく残った。途中で出…

名探偵に薔薇を

私にとってミステリとは、何らかの犯罪なり不思議に見える現象を「起こさなければいけなかった」人たちの理屈、感情と、それに付随して起こる現象の連鎖を楽しむものである。登場人物たちを軽視していても問題はないけれど、作者ないし登場人物、ないしは読…

アルコールの恩恵を受けられない

酒を飲んですべてを忘れる……みたいな描写があるけれど、酒で記憶を失ったことがない。酒を飲んでもあんまり酔わない。安い居酒屋しか行かないから、アルコール度数が低いものばかりぱかぱか飲んでいるせいかもしれない。だけど、家で日本酒一升瓶を空けても…

さけるチーズをさかずに食べよう

さけるチーズは完成された商品である。癖のない最低限のチーズ感、強めの塩味、携帯しやすいパッケージ。最近はバリエーションも増えた。私はスモークとローストガーリックが好きだ。通常ならば長所の一つに、「さくというエンターテイメント」が加わる。確…

アンデッドガール・マーダーファルス

変換一発で出てびっくり。長いけど響きがいいので覚えやすいタイトルだなあと思う。19世紀有名キャラクターの大乱闘スマッシュブラザーズになっている2巻がよくおすすめされているけれど、1巻のミステリとしての綺麗さが好きなのでこっちのリンクを貼って…

病気とはなんだろう

病気ってなんだろう、ってずっと考えている。生物としての機能を保つのに不具合があることが病気なのだろうか? そうすると、コミュ障で社会に溶け込めない人はヒトとして生きることに不具合があるだろう。眼鏡がないと何にも見えない人は、サバンナに行けば…

エレベーターの罠

大きいショッピングモールに行って、エレベーターで上の階に行こうと呼び出しボタンを押した。エレベータが来たので乗り込もうとしたら、横から別の人がやってきて先に乗った。そして、下の階行きのボタンを押した。エレベーターは最初上の階に行く表示をし…

ドラッグストアの欲望たち

ドラッグストアには思いもしなかったような欲望を叶えるものがたくさんある。カラフルなポップとともに並んだ願望たち。頭がくらくらして、そしていつのまにか、カゴには山のように商品が入っている。 漫画や小説で美味しそうなものが出てくると、すぐに羨ま…

船乗りクプクプの冒険

北杜夫といえばどくとるマンボウの印象が強いかもしれないけれど、僕は『船乗りクプクプの冒険』も好きである。小学生の頃にこれを読んで北杜夫の面白さを知り、図書館の大人向け本棚に足を運ぶようになった。そういう思い出も上乗せされている。宿題に飽き…

うどん キツネつきの

ペットボトル入りジャスミン茶を買ったあとにトイレに行くと、まるで何かを入れてきたみたいに見えるのでは……と今日は考えていました(緑茶よりも色が似ている)。そんなどうでもいいことはともかく、『うどん キツネつきの』。この作者、センス・オブ・ワン…

最近いろんなところでプッシュされている麻耶雄嵩。後味が悪いというか、自分をどのように成立させていいのかわからなくなるような不安を残す作品が多いと思う。『さよなら神様』の話を先にしようかと思ったけどなんとなく『螢』から。因縁のある屋敷、クロ…

ロボット・イン・ザ・ガーデン

普段読まないタイプの本を読もうと思って購入したが、設定はSFですよね。今度は唯川恵とか読みます(?)家庭用アンドロイドが普及している世界。奥さんに見捨てられそうなポンコツ亭主のもとに、謎が多いポンコツロボットがやってくる。現実逃避をしたくな…

夜よ鼠たちのために

本屋に入るとなにか買わずに出ることができない。たまたま入った小さな街の本屋で購入。品揃えからご近所さんの嗜好が見えるちょっと独特な店だった。「ステキでレトロな店」というテンプレートを押し出している感じがあるのが玉に瑕だけど、また行きたい。…

漫画喫茶の扉

漫画喫茶に泊まることが1年に1回くらいある。各個室には鍵のない低い扉がついていて、中でやばいことをされないようにたいてい外から中が覗けるような窓がついている。この前宿泊したとき、漫画を取りに行って帰ってきたら、どの扉にも毛布が掛けてあるこ…

考えることが面倒くさい

何かを集中して考えることが面倒くさい。ちょっといいアイデアを思いついても、すぐに脇道にそれてしまう。 文章を書いていてもそう。もう少しだけ考えれば結論に至りそうなところで面倒くさくなって、そこで止めてしまう。しばらくブログを書いて見たけれど…

主に泣いてます

久々に読んだ。 絶世の美人で流されやすい泉さんが、様々な人たちに振り回される話。 泉さんに惚れる男たちも、泉さんを守る人たちも、本当に振り回してしかいない。彼女に対して主導権を握らせるシーンが一切ない。 でも、それは泉さん自身が主導権を握らさ…

うなぎばか

人間の手によって滅ぼされんとするうなぎたち。おいしいけれど、おそらくもう食べられなくなる。この小説はそれを見越した(?)ポストうなぎ小説である。うなぎで思い出すのは1年前くらいの土用の丑の日。おばあちゃんが「食べられなくなる前に孫に食べさ…

ムーミン以後の世界

(以下の文章はあんまり裏付けなく書いています。ムーミンこれからよみます)その特異性により、その後の業界を変えてしまうようなものが出てきたとき、その前の時代を「〇〇以前」、その後の時代を「〇〇以後」と呼んだりする。やたらデカイところでは「キ…