ドラッグストアの欲望たち

ドラッグストアには思いもしなかったような欲望を叶えるものがたくさんある。カラフルなポップとともに並んだ願望たち。頭がくらくらして、そしていつのまにか、カゴには山のように商品が入っている。

漫画や小説で美味しそうなものが出てくると、すぐに羨ましくなる。でも、数分後には忘れてしまい、そのとき何を食べたいと思ったのかはおろか、何か食べたいという欲求すら消え去ってしまう。結局、いつも同じようなものを食べている。

飢えのような切羽詰まった欲求を感じることがまれな今、我々が抱く願望はすぐに過ぎ去る泡のようなものだ(この言葉は誰かの評論文にあったものでオリジナルではない。でも誰だったか忘れてしまった)。その泡をすぐさま拾い上げるのが現代のビジネスで、拾い上げられるがままにお金を使う我々の自由意志はどこへ……なんて考えてしまった。

商品には「その視点はなかった」が書いてありますよね - デイリーポータルZ

この記事は別にそんな小難しい話ではないです。このライターさんの文はめちゃくちゃ面白いのでおすすめ。