主に泣いてます

久々に読んだ。

絶世の美人で流されやすい泉さんが、様々な人たちに振り回される話。

泉さんに惚れる男たちも、泉さんを守る人たちも、本当に振り回してしかいない。彼女に対して主導権を握らせるシーンが一切ない。

でも、それは泉さん自身が主導権を握らされることを恐がり、無意識にいやがっているからなのだろう。みんな自分のことしか考えていない。

人間はみんなそうなんだけど、それをパロディとかギャグに偽装してグロテスクなくらいに明示しているのがこの漫画の特異性だ。オンリーワン。作者のヒューリスティクスが透けて見えるところとあって、喉までこみ上げてくるようにしつこい。でもこの漫画でしかできないことをやっている。