2018-01-01から1年間の記事一覧

鬱ごはん

『鬱ごはん』を久しぶりに読む。ご飯を不味そうに食べている漫画だけれど、この不味そうな思考も含めて主人公は楽しんでいるのだろうなあ、なんて考えるようになった。ご飯を食べることを他人とのコミュニケーションに使う場合もあるけれど、自分一人ならそ…

ニルヤの島(その2)

昨日は『ニルヤの島』について文章を書いたのだけれど、自分が好きなポイントや面白かった部分についての記述がちょっと足りないなあと後で思い直した。ので、書く。『ニルヤの島』の面白さは、登場人物の抱える空虚や茫漠をそのまま描いているところだ。人…

ニルヤの島

なるべく好きなものの話だけ書いていたいものだけれど、苦手なものや嫌いなものの感想のほうが筆が進んでしまう。性格が悪いのだと思う。今日は好きなものについて書こう。というわけで『ニルヤの島』を取り上げる。見た目も性格もなかなか濃い柴田勝家(作…

ジムが怖い

毎日自重筋トレをしている。周囲にジムがないからというのもあるけれど、ジムに漂う選民感に気後れしてしまうからだ。 自分が勝手に感じているだけであるのはわかっているのだが、怖い。筋肉あっていかついから余計に怖い。ひどい言い草だ。 そもそも自分が…

大人の忖度で心を潰すな――『恋は雨上がりのように』

『かわたれの街』という勝田文の漫画がある。女子高生がダメ男に恋をする話なのだけれど、私はそれの第一話にあたる冬編が好きだ。 ダメ男に女子高生が告白する。ダメ男は、奥さんに振られても振られてもストーキングをし続けるようなダメな自分に恋などして…

虚ろのひびふたたび

人生が復帰できなくて困っている。お金をつかうことだけは一人前なのに。今日もまた買い物をしてしまった。 お金をつかうことで一瞬だけ虚ろから逃れられたような気持ちになる。ただの依存症だ。

ぐんなり

台風だからか体調が悪い。いつもこんなこと言っているような。

『銭』という漫画に出会ったのは高校時代に通っていた皮膚科である。どうしてそこに置こうとしたのか、その意はわからない。その頃の私は、本や漫画が置いてあればすぐに飛びついていた。小遣いなどたいていもらってすぐに書籍に変身していたのだ。最初に抱…

郊外型モールのお年寄り

私の趣味の一つは郊外型モール巡りである。郊外型モールとは、住宅地や都市から離れた場所に建っている大型ショッピングモールのことである。田舎に住んだことがある人間なら「イオンモール」と聞けば一つは思いつく場所があるだろう。駅前に建っている小さ…

異セカイ系(まだ考え中)

まだ自分の中であやふやなところもあるので、ざっくりとした感想をば。『異セカイ系』を読んだ。私がずっと考えているテーマをモロに扱っていて、作者が渾身の解答を読者に叩きつける。面白かった。 面白かったのだけど、これは一般的な解決ではないことが悔…

すべての本は曲解される

『バーナード嬢曰く。』を読んでいると、彼らがすごーく賢いことに驚いてしまう。ド嬢たちはそれぞれが本を「自分の立場で読んでいる」ということを理解している。つまり、「自分が曲解して本を読んでいる」ことに自覚的なのだ。受け取り手の自分がいるとい…

BEATLESS

長谷敏司は作品の最後にオープンクエスチョンを投げてくる小説をよく書く。『あなたのための物語』や『父たちの時間』、『震える犬』。すべて物語が一応の完結を迎えるものの、問題の解決が起こったわけではない。なぜなら、それらの問題はすべてこの現実で…

銭ゲバ

ネットがしばらく使えなくて更新が止まってしまった。『銭ゲバ』を読んでいる。不幸の連鎖と思考の停滞。自分の後ろ姿に冷たい指が一本指されているような、そんな気持ちになる。

ますます読書ブログではない

頭痛に人生を支配されている。もういやだー

最近読書ブログではなくなってきた

長距離バスに乗ったら酔った。つくづく車との相性が悪い。『魔女の子供はやってこない』の感想が少しずつまとまりはじめている。ある読書ブログの詳細な記事を読んでしまったので、そちらに引きずられているきらいはある。『ギャグマンガ日和』を実家で読ん…

テレビしかない

帰省しているが、みんな人の噂かテレビの話しかしない。普段テレビを見ていないので、芸人の話が全くわからず混乱している。安室奈美恵と樹木希林の話はわかった。 どこに行ってもテレビが流れている。それをぼんやりと眺める人たち。 みんな、どんだけ他人…

京極夏彦の話をする怨霊

『続巷説百物語』を読んでいた。京極夏彦の本は四コママンガみたいだと本人が言っていたと思うのだけど、確かに筋に必要な情報を開示する順番が四コマっぽい。というか理屈っぽい。 しかし、情報が多すぎて記憶のキャパを超えると大変なことになる。『塗仏の…

スマホだと長文が書けない

勝手に人の気持ちを想像してはいけないなあ、と思いつつ、この前のSMAPの記事を読みかえしていた。それは人のことを人あつかいしていないのと同じである。

死人は生き返るが、それでも殺す

帰省1日目。早くも胃が痛い。 『生ける屍の死』を読む。登場人物多すぎないかこれ。しかも兄弟の名前が似ている……。 感想はいずれ(こればっかりだな)

しあわせの書

読者の幸せのために 未読の人に「しあわせの書」の 秘密を明かさないでください 「ラスト○分、あなたは驚愕する!」ではないけれど、大仕掛けをした小説や映画はそれを売りにすることがある。だけど、それを売りにした時点で「なんかあるんだな」ということ…

SMAPについて考えても仕方ない

SMAPの人たちについて考えている。あれほど世間に愛され、蔑まれ、それすらもされずにおもちゃにされた芸能人はなかなかいないのではないか。日本で誰も彼らを肩代わりできず、烏合の衆に紛れることもできない。なんてことを言っていたら、「その人たちの人…

計画的に生きるための第一歩

薬局でもらう日時限定のクーポンを使えた試しがない。スーパーの「火曜日は野菜がお得!」みたいなのも計画的に行けない。あれみんなどうやってやってるんだろう。アラームでもかけているのだろうか。

まだ考え中

『魔女の子供はやってこない』の感想を今書こうとしているが、なかなかまとまらない。この本、あまりにも恐ろしい。悪夢のようだったあの日を、絶対いたくないようなあのときを、自分できちんと来るように選ぶことができたなら、願うことができたのならば。…

フリクリ見ずに終わりそう

『フリクリ』の映画をやっているらしいのだけれど、見てきた人がみんな酷評している。見ようか迷っていたのだが、その評判を聞くとどうも尻込みしてしまう。劇場では見ずに終わりそう。口コミの力が強いのは、相手の意見を内化してしまうからなのだろうか。…

猫のゆりかご

『猫のゆりかご』のハヤカワ文庫を裏返してあらすじを見たのだけれど、これだけ見てわかるのだろうか。というか、この本の面白い部分が伝わるのだろうか……と心配になってしまう。以下の紹介文がすごく簡潔明快。wikipedia見ると始めから終わりまでの概要がす…

掃除をしたら1000億円もらえないかな

自分でも驚くくらい掃除をしたくない。うにゃー

逃げ出したいのか、消えてしまいたいのか

クウチュウ戦 "アモーレ" (Official Music Video)クウチュウ戦というバンドの『アモーレ』という曲が好きで、何回も聞いている。過剰なまでの引っ掛かりをもつギュイギュイしたメロディーライン、意味を捉えようとするとするりと抜けていく歌詞、延長された…

ぐんなり

頭痛に襲われ中。人生を立て直す気力がでない……。

人間失格

野崎まどの『ファンタジスタドール イブ』は最初の1行でわかるくらいに『人間失格』を下敷きにしている。『人間失格』のミームの強さというか、一読してメインの文章を覚えてしまうくらいの強烈さにはっとなって、読み返していた。夏目漱石は情景描写がうま…

かっこいい

今日は巨大な木がたくさん倒れているのを見た。根が顕になると、木の清潔そうなイメージが崩れてただの有機物になる。