フリクリ見ずに終わりそう

フリクリ』の映画をやっているらしいのだけれど、見てきた人がみんな酷評している。見ようか迷っていたのだが、その評判を聞くとどうも尻込みしてしまう。劇場では見ずに終わりそう。

口コミの力が強いのは、相手の意見を内化してしまうからなのだろうか。映画『フリクリ』の感想を眺めているうちに、あたかも自分もすでに見ていて、一緒に文句を言っているような気持ちになったのは事実。それによって、(見てもいないのに)映画『フリクリ』の評価がどんどん下がっていく。

これは自分が体験したものですら効果を発揮する。自分が「まあまあだったかな」と思っていた映画や小説が、誰かの「つまらなかった」によって塗り替えられていく。思い出補正というのがあるけれど、思い出はいとも簡単に誰かの言葉に塗り替えられる。内的な補正と外的な補正。もしかしたら10年後、私は「映画フリクリを見たけどつまらなかった」なんて思い出をでっち上げているのかもしれない。

……こんなこと言っていたら逆に見るべきなんじゃないかと思ってきた。お金ないけど。