日記20200611

ねむいねむい
眠いのに起きたら明日が来てしまうのでなかなか布団に入れない……。

『裏世界ピクニック』を読み終わった。最後まで読んで、なぜこの本が読みにくいかわかった。恐怖をモチーフにしているのに、あまり怖くないからだ。で、何故怖くないのかというと、バディものであるというのが大きいと思う。一人ではないということ、何らかのやり取りができる相手がいるというのは、それだけで恐怖を和らげてしまうのだろう。そういえば怪談の多くはひとりか、誰かがいても影が薄かったり、あまつさえ怪異に取り込まれてしまったりすることが多い。

一番おもしろかったのはファイル4。裏世界の怪異と認知変容が関連付けられるところ。この話があって、はじめて登場人物たちが感じている恐怖の一部に触れることができた。圧倒的外部から与えられるものではなく、自分すらも原因であるかもしれない恐怖という文脈が取り込まれることで、物語が深化した感じがする。もう少しだけ飛躍すると、これは「相棒がいるからこその恐怖」へと進むかもしれない。

次の感想は2巻を読んでから。