スピッツについて(途中)

スピッツについて何か書こうとしたとき、軸をどこに置くかが難しい。歌詞もメロディも音も全てが緩やかに混ざり合っているからだ。

そもそも、スピッツの歌自体が「混ざり合う」「分けられない」ものによって貫かれているように感じられる。セックスも死も恋も生き物も丸いものも、全部ひっくるめて緩やかに溶け合っている歌詞。ギターに溶けるベースとドラムと声。だから私はスピッツの曲に明確なストーリーを感じることは少なくて、色やイメージがぱちぱちと弾けて消えてゆくような感覚を覚える。想像している途中で一つキーとなる言葉や音やなんやかんやが追加され、次のイメージに切り替わる。取り囲んでいたイメージがゆっくりと消えていったところで曲は終わっている。そういう意味でも、彼らはポップスバンドではなくてロックバンドだなあと思ったり。

……もう少し書こうと思ったがまた今度にします。好きなものについて書くのは本当に難しい……。