ラギット・ガール

これも紹介。SFもミステリも短編の方が好きなので、短編集はいそいそと読んでしまう。

身体感覚にフォーカスしていることを強調する描写が多い。人間は手触り(触覚)に対して意識的だけど、AIはどちらかといえばニオイ(嗅覚)に対して意識しているような気がする。というより、嗅覚は根源的でありすぎて、人間たちは嗅覚に強く動かされながら、嗅覚に意識を向けることが難しいのではないかと思う。AIは官能素による感覚の構成がされることで、よりすべての感覚にまんべんなく意識を向ける傾向にあるのかもしれない。どうしても描写は彼らが注意を向けたものにリソースを割くことになるのだから。

まだ一読しかしていないので、もう数回読んだらまた違う感想を抱くかもしれない。