音と環境

最近本屋に行くといろんな音が流れている。BGMだけではなく、棚に小型ディスプレイが付いていて小説発映画の予告編とか漫画発アニメのPVとかをずっと映していたりする。私は聴覚情報と視覚情報が一緒に来ると混乱する性質を持っているので、この状態はちょっとだけキツい。
多分広告効果を狙っていたり、本を探している人への目印を作るためというのが大きいだろう。そういうのを必要としていない人間にとっては夾雑物になってしまうけれど、買ってくれる人が増えて減らないのだからやり得である。
そして、他の店で音を流す理由を本屋に敷衍することで別の理由が見えてくる。喫茶店やファミレスで音楽が流れているのは、周囲の環境音を消すためである。もう少し広げると、「ここはある程度会話していいですよ」という許可にも繋がる。静かな聖域として捉えられている本屋(特に子連れの人は入りにくかったんじゃないかな)を開放するために、あえて音をガンガン流すようになったのかもしれない。ただの憶測でしかないけど。