部屋を暖かく

最近体がだるい。だるいという実感の中にはおそらく細かい体調不良が積み重なっていて、それぞれを少しずつ解消していかなければ治らない。だけど、だるい状態ではそういう分析がめんどくさくなってしまう。googleで「だるい」と検索すると大抵の病気が引っかかる。インターネットに丸投げすることもできない。

となると、症状に合わせた治療は見込めない(病院に行けばいいのかもしれないが、それすらもだるい)のだから、大抵の症状を悪くさせない方法を取ってみようかと思った。まあ、規則正しい生活とバランスの取れた食事、そういうものであろう。ただ、気力を失っているため、自分を律して丁寧な食事を作るのはきついし、外部に任せるお金もない。食事を作る気力が起きなくて食事自体をやめてしまう可能性がある。元も子もない。

そこで、エアコンを付けてみた。私は頭が暑くなると思考がぼんやりしてくるし、汗をかくと肌の調子が悪くなってメンタルまで引きずられるため、よほどのことがなければ暖房器具をつけなかった。寒い部屋のほうが体調がいいとすら思い込んでいた。しかし、部屋に置き忘れた冷凍食品が3時間たっても解凍されていなかった様子を見て、このだるさは室温の低さによるのかもしれないとふと思ったのだ。

結果、悪くないのだ。体調が劇的に改善したわけではないが、お風呂場以外でも自室で本が読めるくらいに手がこわばらなくなり、自室にいるのが苦でなくなった。その結果、だるさは残っているものの行動しづらさは減ったのだ。光熱費も気にしていたのだが、そこまで設定温度を高くしない(高くすると頭がぼんやりしてくる)ため別に目が飛び出るほどの金額ではなかった。だいたい寒くて自室にいられずファミレスとかに行くのならお金がかかるのは一緒である。体調を守るための投資と思えば万々歳。湯たんぽのみで室温3℃の部屋で京極夏彦を読み漁った日々よさようなら。あのときは元気だったんだなあ。みんなも体調が悪いときは部屋を暖かくしよう。

こうして書くとアホみたいな話である。寒くて手が動かないような部屋で我慢をするな、という話。ただ、エアコンで頭がぼんやりする性質はまだ続いているので、長時間つけていられないのが難点である。こたつだけではやはり寒さがきついし、ハロゲンヒーターは肌がかっかと火照ってくるだけであんまり暖かくない。厚着すると汗をかく。なんかいいものはないのか。