日記20200722 クレムリン
帰りの電車の車掌さんが私と同じ名字で、しかも声が非常に好みだった。こういうのがあるとちょっとうれしくなりますね。
今日は行き帰りに『クズより怖いものはない』を読んで、その勢いで『クレムリン』を読む。やはり『クレムリン』は異常に面白い。こういうのはきっと作者にとって嬉しくないのかもしれないけれど、最初にして全てが完成している。『神狩り』みたいだ。
もちろんメシアの漫画はそれ以降も面白い(私は『国家の猫ムラヤマ』が好きです)けれど、『クレムリン』は面白いという以上になんというか、ある種の世界の「正解」みたいなものを言い当てているような気がする。
皆さんご存知でしょうがメシアは文章も面白い。『ブスの本懐』はもちろんのことだけど、ゴラクのエロコラムはかなりアツいですよ。ほんの少し『クレムリン』の匂いがして、そこに少しだけ「筆が乗りすぎた」スリップ感が加わるのがいい。
- 作者:カレー沢 薫
- 発売日: 2020/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)