日記20200531

体調が悪い。明日仕事に行きたくないという感情だけで出来ている気がする……。

今日は新刊が出た『そせじ』を読んだ。山野一といえば『ねこぢる』のことを考えてしまうが、この本には『ねこぢる』の匂いはあんまりしない。……ということもなくて、世界の確実性を信じていないし信じたくもないという感じが似ていると思う。
多くの育児漫画は、自分の世界に子どもという異物が入り込んだという様子が描かれている。自分の世界、現実の世界がある程度枠組みとして定められているのだ。それに対してこの漫画は、双子の子どもが自分の与り知らぬ別世界で生きていることを前提としている。双子だけではなくて妻のはじめとする登場人物たちも含め、すべて互いに別々の世界で生きていて、たまに世界と世界の間で干渉が行われる。その事象を観測する目が非常に澄んでいるのもすごい。

そせじ(1)

そせじ(1)